- えりこ先生
夜勤は不妊症の原因に?
当店にいらっしゃる方の職業を必ず伺いますが 看護士さんや介護士さん、客室乗務員の方など夜間勤務をしている方が 結構な割合でいらっしゃいます。
これはどのようなメカニズムなのでしょうか?
それには”メラトニン”という睡眠ホルモンが関係してきます。
”メラトニン”は、昼間分泌量が少なく、夜に多くなるのが特徴で
睡眠作用だけでなく、抗酸化作用もあるといわれています。
年齢を重ねると活性酸素が多く分泌されます。
この活性酸素ですが、身体を酸化させて細胞を傷つけ、細胞の一つである卵子の老化をも引き起こす原因になってしまいます。
ただ、しっかり夜寝ることでメラトニンが分泌され、抗酸化作用によって卵子の老化を防いでくれているのです。
夜寝ないと、この細胞修復作用のあるメラトニンがきちんと分泌されないため、卵子の発育がうまくいかなくなり、月経周期が乱れたり、卵子が老化したりするのです。
これを中医学的にみると、陰陽が乱れていることになります。
夜は陰の時間帯なのに明るい電気に照らされ交感神経が分泌 昼は陽の時間帯なのに睡眠をとって副交感神経が分泌されていたら 体がおかしくなってしまうのは何となく想像がつきますよね。
『不規則勤務な人は不妊症になる』
そこまでの断言はできませんが深い関連性はあります。
「夜勤の負担はわかっているけれど、やめることはできない!そんな時はどうしたらい
い?」
そんな時こそ、漢方薬の出番です。 漢方薬の生薬(酸棗仁など)の中には、陰陽のバランスの乱れを修正し 夜間勤務によってできる陰陽バランスの逆転による負担を軽くしてくれます。
月経の周期が乱れたり、月経がこなくなってから始めるとFSHも高くなってしまい
うまくいかないケースも多く見てきています。
不安を覚えるような方、早めに対応していくことが妊娠への近道ですよ。
