アトピー性皮膚炎
Keijindo
皺(シワ)
シワとは…
皺(シワ)は美容の悩みの上で上位にあげられる悩みの一つです。
年齢を重ねた肌に現れる溝状のくぼみがシワと呼ばれています。
シワは浅いものから深いものまでさまざまありますが30代前後から少しずつ気になり始める方が多いようです。
特に皮膚の薄い部分(目の周り)や表情を作るときによく動かす部分(眉間や額 鼻翼と口角の間)にシワができやすいといわれています。
中医学におけるシワ
中医学ではシワをしょう紋(ショウモン)といい、年齢を重ねていくにつれて徐々に浅いシワから深いシワへと変化していきます。
特に表情筋の動きの多い部分や皮膚の浅い部分に現れることが多いのが特徴です。
症状が浅い場合は局所的な施術や1階の施術でも効果が出ることがありますが
比較的深いシワは表面的なアプローチだけでは改善していくのは難しく体の中から根本的な治療をしていく必要があります。
シワの症状を分類すると大きく分けて以下の4つに分類されます。
シワの分類
(1)≪心脾両虚証≫
心血が不足すると全身を十分に栄養することができないため肌の弾力性が失わわれ,ハリがなくなり表情を作るときにできる
シワが元にもどりにくくなりやがて深い溝になってシワに変化していきます。
また、脾気虚によって運化機能が失調すると栄養物や水分を全身に送ることが低下するため肌は
潤いを失い乾燥してしまうためシワができやすい状態になります。
漢方薬では、心や脾の機能を高める “補気心脾薬”などを使います。
鍼灸では、“心系の経穴”、“脾系の経穴”などを選穴していきます。
(2)≪気滞血お証≫
精神的なストレスなどで気がうっ滞し気の運航に失調をきたすことでお血が生じます。
気と血の巡りが悪くなると肌に必要な栄養分や水分が十分に送り届けられなくなります。
そのため肌の表面はかさつき、ザラザラした状態となります。
またお血は一つのところにいて移動しにくいという特徴を持つためシワがある部分に限局して現れます。
漢方薬では、血行をよくする“活血化お薬”などを使います。
鍼灸では、“肝の経穴”や“脾の経穴”などを選穴していきます。
(3)≪肝気鬱血証≫(眉間のシワ)
肝気鬱血証は主に精神的ストレスなどが原因で肝の疏泄機能が低下して血や津液などの運行を低下させます。
また、イライラしていることが多いため常に眉間にシワを寄せる表情が多くなります。
そのため特に眉間のシワが目立って現れやすいと考えられます。
漢方薬では、ストレスを軽減して疏泄機能を助けるような“疎肝理気薬”などを使います。
鍼灸では、“肝経の経穴”、“胆経の経穴”などを選穴していきます。
(4)≪脾気虚証≫(ほうれい線のシワ)
脾気虚証は気が不足して脾の働きである運化機能が失調することによって起こります。
脾の運化機能の働きとしては食べたものを消化・吸収し、栄養素として全身に送る働きと水分を吸収、排泄する働きがあります。そのため運化機能が失調すると肌への十分な栄養素や水分を送り届けることができなくなります。
そうすると肌は潤いを失い鍼のない肌へと変化していきます。
脾は鼻や口と関係が深いため、特に鼻や口周囲、などに沿ってできるシワ(ほうれい線)が現れやすいのです。
それ以外の一般的な症状としては、疲労倦怠感、無力感、食欲不振、泥状便などがあります。
漢方薬では、脾の機能を上げて気力を上げるような“補気健脾薬”などを使います。
鍼灸では、“脾経の経穴”“胃経の経穴”を選穴してきます。