アトピー性皮膚炎

Keijindo
痒疹
痒疹とは?
痒疹は赤色のぽつぽつとした丘疹が散らばってでき、強いかゆみがあります。
できる場所は様々ですがお腹周りや四肢などにできます。
原因はまだわかっていませんが虫さされがきっかけともアトピー性皮膚炎のようにアレルギーが原因の一つともいわれています。
急性痒疹の多くは虫刺されの後に起こることが多いですが慢性疾患では中高年で起こることが多いのが特徴です。
湿疹を搔き壊すことで色素沈着を起こしたような結節を生じます。
漢方薬 鍼灸からみる痒疹
漢方では痒疹の事を“血疳”といいます。「血疳の形は紫疥のようでかゆみや痛みがあり搔破して出血を見る 風熱が腠理を閉塞する」と書かれています。
外からの熱の邪気が皮膚の毛穴(腠理)をふさいでしまうと外に邪気が出ることができなくなり、皮裏と膜外の間を通って
かゆみがでてしまいます。それで“痒疹”が生じます。
慢性に経過すると熱が身体の中の水分(陰液)を消耗してしまうため肌の潤いや弾力性がなくなって
治りにくくなってしまいます。
痒疹の中医学的分類
(1)≪風熱証≫
暗紅色の皮疹が急激にでき、痒みが生じます。
一般的な症状として、便秘、口渇など伴う事もあります。
漢方薬では、体の中に入っている邪を追い出し、痒みや熱をとる“疏風清熱薬”などを使います。
鍼灸では、“肺経の経穴”“皮疹部に囲刺法”などをします。
(2)≪脾虚生風証≫
皮疹は四肢に多く、特に下半身に多く出るのが特徴です。
痒みを生じ、掻いた後に浸出液やかさぶたを作ります。
一般的な症状としては、食欲不振、痩せている、などを伴う事もあります。
漢方薬では、胃腸の働きを助けて余分な湿をとる“健脾化湿薬”などを使います。
鍼灸では、“脾経の経穴”“皮疹部に囲刺法”などをします。
(3)≪血虚風燥証≫
慢性に症状が続き、皮膚が枯渇して乾燥しているのが特徴です。
一般的な症状としては、不眠、不安感、顔色不良などが伴う事があります。
漢方薬では、血を増やして体の潤いを出す“養血潤膚薬”などを使います。
鍼灸では、“皮疹部に囲刺法”などをします。
(4)≪お血阻膚証≫
慢性に症状が経過して、暗紅色の硬い皮疹が散在しているのが特徴です。
激しい掻痒感があり、掻破後出血やかさぶたなどができます。
一般的な症状としては、頭痛、肩こり、女性の方は生理痛などを伴う事もあります。
漢方薬では、血液循環をよくする“理気活血薬”を使います。
鍼灸では、“血にかかわる経穴”などを使います。
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