アトピー性皮膚炎
Keijindo
酒渣 (赤ら顔)
酒渣とは?
毛細血管の拡張によって顔が赤く見える状態をいいます。原因不明の疾患であり、40代~60代の女性に多い疾患です。
鼻に腫瘤のようなものを生じる鼻瘤は男性の方が多いといわれています。
刺激物やアルコールやたばこ、日光やストレス、寒暖差や化粧品などでできやすいと考えられています。
鼻を中心にして鼻の先端や頬、おでこに出やすい症状です。
「顔がひりひりする」「顔がすぐ赤くなって恥ずかしい」などという敏感肌が症状の始まりです。
繰り返す顔のほてりが先に始まって、その後丘疹や膿疱、鮮明な紅斑、血管拡張などがあれば酒渣と判断することができます。
特に病気になるわけではないのですが美容の面で悩まれる方が多い疾患です。また皮膚トラブルは食生活や生活スタイルなども関係してくるのでそこもしっかりフォローする必要があります。
漢方薬 鍼灸からみる酒渣
中医学では、皮膚と密接な関係があるのは肺・大腸、脾胃です。
赤ら顔は肺や大腸、脾胃に炎症や熱があるため、または血液循環が悪いため体表の皮膚に症状が出ると考えられています、
中国の昔の文献には「肺風」「赤鼻」「酒渣」「鼻準頭」など様々な名前で書かれていることは
歴代の文献でとても重視されて内容も豊富だという事を物語っています。
酒渣の分類
(1)≪肺熱灼熱証≫
年齢を重ねてくると肺系の陽気が亢進しやすくなりそれが熱に変化するとその熱が血とくっついて肺の窮(穴)である鼻に入ると次第に赤くなっていきます。持続的な赤みと紅斑を作ります。また温まるとさらに赤くなります。
漢方薬では、“清肺湯”“清営顆粒”などの 涼血清肺薬 を使います。
鍼灸では、肺系の経穴、大腸系の経穴などを選穴していきます。
(2)≪脾胃灼熱証≫
刺激が強い食べ物などを食べると熱が生じ、その熱が経絡を通って鼻の部分が赤くなります。
漢方薬では、清泄肺胃薬 などを使います。
鍼灸では、肺系の経絡、胃経の経絡などを選穴していきます。
(3)≪血お寒凝証≫
鼻の部分に暗紅色や紫色のシミがあるタイプです。皮膚が肥厚して結節などができることもあります。
漢方薬では、“桂枝茯苓丸”“冠元顆粒”などの 活血化お薬 を使います。
鍼灸では、血に関係ある経穴を選穴していきます。
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